『天聖経』増補版出版はお父様の遺志に基づく
結論から申し上げれば、「『天聖経』増補版出版はお父様の遺志に基づく」という事実です。
まず大事なことは、お父様が聖和前の数年間、毎日、訓読会で『天聖経』を訓読されていた目的は、その永遠の世界に残さなければならない『天聖経』を永遠の歴史のためにチェックし、間違いを修正することにありました。
もちろん、み言葉選集の原文が残っているのですが、しかし、それを教材として世に出す時には、誤解がないように、問題が起きないようにチェックして修正するということが必要だということだろうと思います。
ちなみにですが、実際にはお父様はみ言葉選集のみ言葉でさえ、ご自身が修正しなければならないとおっしゃっていました。
●(説教集が)一言でも間違ったとしても、悪い人たちがその一言を取り上げてどのようにするか分からないのです。・・・数億、数万の教派をつくろうとするのです。それを防止しなければならないのです
すなわち、「数億、数万の教派」ができないように間違った箇所の修正が必要だと語られていたわけです。
その上で、お父様は『天聖経』を何度も読まれチェックされながら、その結果、「修正箇所が多くある」と語られていました。
● 「天聖経 直さないといけないところが多い。」
お父様のみ言2009年4月27日
そしてそれを、霊界に行くまでに終えなければならないとおっしゃっていました。
「霊界に行く時にはその準備をして、『天聖経』を完全に整理して、間違った内容がないようにするのです」(2004.9.4)
実際のところ、『天聖経』は、そもそも出版社が企画編集した単行本を合本したものであったため、大主題と本文の内容が多く重複するしかない構造を持っていました。また、単行本は、み言葉の原本であるみ言葉選集から引用せずに、先に刊行されていた本から2度、3度と引用しながら、潤文(※文章を潤色すること)を繰り返し、最終段階ではみ言葉が歪曲された段落が多くなったのです。
それをお父様が訓読に使われて、全部合本にして出版されたのが『天聖経』です。そもそも複数の本であったこともあり、主題ごとに重複するみ言葉が引用されている箇所、しかもその主題に合わせてそれらが少しずつ原文から修正されているという問題点も指摘されていました。
● 八大教材教本 天聖経には 1つのみ言が最大5回も出てくる。 重複多数
●天聖経(八大教材教本)の成り立ち 16冊の合本 重複・出典表記ミス・作文
しかし、お父様は、そのご自身のみ言葉どおりに『天聖経』を修正することかなわず、霊界に行かれたわけです。それもまた、私たちの不足ゆえに、お父様を本来より早く霊界に送ってしまったということを考えざるを得ない内容でしょう。
いずれにせよ、この『天聖経』については、お父様ご自身が「手を加えてはいけない」と語られているため、その『天聖経』に実際にはいろいろな問題があったとしても、お母様はそれを訂正されることを許されませんでした。「修正箇所が多い」といわれていたわけですから、真の父母様の権限でお母様がお父様に変わって修正してもいいという考えもできそうですが、しかし、お母様はお父様の愛された『天聖経』をそのまま残すことを願われました。
その上で、もう一つのお父様のみ言葉がありました。それが『天聖経』は、実際にその合本になる前の本が出てからかなりの年数が経っており、2003年に『天聖経』として出版された後にも数多くのお父様のみ言葉が選集として発表されてきたという問題でした。
それでお父様は、『天聖経』ができた時以降のみ言葉も含めた第2、第3の『天聖経』が出なければならないと、ずっと語られていたのです。
●『天聖經』1巻、2巻、3巻まで出てこなければなりません。
2007.11.27のみ言
●『天聖經』2巻、あるいは3巻となり得るものが待っています
2008.9.25のみ言
●このような本(天聖経)が何巻も出るのです
●『天聖経』2、3まで今後いくらでも出てくることができるとみるのです
すなわち、お母様は、お父様が「手を加えてはいけない」といわれていた「八大教材・教本『天聖経』」にはいっさい手を加えられず、しかしお父様が、「修正箇所が多くある」といわれて、「霊界に行くまでにそれを整理する」とおっしゃっていたそのみこころを実現してさし上げるために、新しく天一国が出発する歴史的な2013年基元節出発に合わせて、「天一国経典『天聖経』増補版」の発表を計画されたわけです。そのご計画は、おそらくお父様の生前からのものであろうと思います。
何よりもみ旨はみ言葉を中心として成されなければならず、新しい時代の出発には「出発のためのみ言葉」が必要です。まさに人類歴史が真に始まる時である基元節において、その「基元節」、「天一国」について語られたお父様のみ言葉が決定的に必要なわけです。「八大教材・教本『天聖経』」には、残念ながらそれらに関するみ言葉はいっさい入っていませんでした。
そして、それは、個人の発案や既存本の合本などではなく、それまで誰も取り組まなかった、真のみ言葉編纂の専門家たちによる総力戦でなければならなかったのです。
そして、お父様が聖和された以上、「すべて成した」と祈られた最後の祈祷まで含めた、お父様の生涯のみ言葉の決定版精選ができるのであって、そのようにしてお父様のみ言葉を誰よりも愛され、絶対視される真のお母様の総指揮によって、天国出発にふさわしいみ言葉の決定版が完成したのが、「天一国経典『天聖経』増補版」であったわけです。
お母様はみ言葉をいっさい変えていないばかりか、お母様以上にお父様のご心情を汲まれてみ言葉を絶対視された方はいないということになります。
なぜそれを、「お母様がお父様の『天聖経』を変えた」などと、まったく事実に反する言葉で騙そうとするのでしょうか。だいたい、「天一国経典『天聖経』増補版」が出たことで、お父様の「八大教材・教本『天聖経』」をゴミ箱に捨てる人などいるのでしょうか。それを主張する人たちは、新しいみ言葉集が出るたびに、古いみ言葉集を捨ててきたのでしょうか。お父様が愛した「八大教材・教本『天聖経』」として、その成立の過程の事実まで歴史的事実として含めて、永遠に残されていくだけです。そして、何よりも、お父様もまた、そのお母様が、お父様の生前の願いを奉って新しく加えられた「天一国経典『天聖経』増補版」の出版を喜ばれていないでしょうか。
お母様の、お父様のみ言葉に対する愛と精誠の結晶のみ言葉が出されたことを、「お父様が悲しんでいる」などという言葉を、いったいどこの誰が信じられるのでしょうか。
お母様はお父様の「八大教材・教本『天聖経』」を絶対的に尊重されたがゆえに、まったく新しい別の「天一国経典『天聖経』増補版」をつくられたのであり、それを持ってお父様の「恨」を解き、永遠の栄光を守ろうとされたのです。
お母様はお父様の聖和式の後で以下のように語られています。
●八大教材・教本のみ言葉の権威は・・・子孫万代まで永遠の伝統として守られなければならないのです。(真のお母様のみ言)
「亨進ニム擁護者に対する反論」より
【参考】
●2010年に天聖経の改訂は、全て終わったという 嘘
●サンクチュアリ教会が、『黒い天聖経』 を 改ざん したのですか?